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75〜80年代
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ブルマァク亡き後、怪獣商品は死滅してしまうのでしょうか?…否!
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ウルトラマンレオの放映が終了し、ブルマァクも崩壊。
もう「怪獣」はダメなのか…。
しかし、ブームは第3次を迎えようとしていました。
内山まもる氏の「ザ・ウルトラマン」がコロコロコミックで復刻、
かの朝日ソノラマ刊ファンタスティックコレクションNo.2を経て
小学館から発行された「別冊てれびくん/ウルトラマン」の
裏表紙に、再び怪獣ソフビ(キングザウルスシリーズ)の
広告を発見した時の喜びは、今も忘れられません。
(造型はあんまり好みじゃなかったけどね…汗)
そんなわけで、功労者である… ポピー の商品からご紹介!
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ポピー キングザウルスシリーズ
まずはスタンダードサイズのソフビからご紹介。向かって左が初期型です。
目のみ柔らかい材質の別パーツでした。有名百貨店のみで試験販売。
右の量産型では、目がバッテンのついた一体成型となりました。
銀の彩色はいずれも黒鉄色で、後期生産分から明るいシルバーに変更。
中央の台紙にブリスター梱包、左の足型シール(応募用)と、
カタログ、応募用紙が同封されていました。人形自身の足裏
にも足型がモールドされています。
右のクリア成型のセブンは、ロッテガムの応募プレゼント商品。
「特製人形」と銘打っていたのに、これが送られてきた時はちょっとガッカリ
でしたけど。透明度が高い材質。キングジョーとイカルスは半透明(濁った
透明色)の材質で、80年代に浅草橋の問屋で入手したものですが、型を
横流しして造られた偽物である疑いがあります。透明度にご注意!です。
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ポピー ソフビ 他サイズ
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左のUP画像は30cmクラスの大型版、初版は
グレートザウルスシリーズとしてヘッダー付き袋入りで販売。
銀彩色がアイアンカラーで、手袋も同色にて彩色されていました。
後にウルトラマンBigとして手袋の彩色なし、ブリスターパック
での販売となりました。後のバンダイ復刻版は、紙箱入りで
銀色が明るいシルバー色になります。
中央はミニサイズ。背面には塗装がなく、ビームランプも
ありません(汗)。ヘッダー付きの袋入り、もしくはセット販売。
右はソフビ製の小さなペンダントですね。
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ポピー その他フィギア
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左のセブンは腕のみに針金の入ったいわゆる「くねくね人形」。
当初ウルトラファミリー11人セットとして販売。後に銀の彩色が
明るいシルバーとなって単品でも販売(後ろ)。エレキングは
無可動のゴム人形、メガトンザウルスシリーズ。台紙付きの
ブリスター梱包で、ウルトラマンやセブン、怪獣の顔がレリーフ
(くねくね人形の顔型を流用)された金メッキ(プラ製)バッチが
オマケに付いていました。
中央は小さなフィギア、ワールドヒーローシリーズ。プラ製です。
股の部分がフンドシみたいでカッコ悪い…。
右はテレビヒーローシリーズのウルトラセブン。久々のGIジョー型
アクションフィギア。肌色の素体(服を脱がすと、まるで矢吹丈な
体をしてます)にビニール地のスーツを着用。頭部はソフビで、
手足はポリ製。ポピーで最もかっこいいセブンマスクの人形です。
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超合金/ポピニカ
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ポピーといえば、超合金&ポピニカですね。さすが、すべてが
優れものの楽しいギミック満載です!
セブンは向かって右が有名デパート先行販売のプロトタイプで、
眼にバッテンがなく、肩間接が白い。約3ヶ月後に量産型
(向かって左)が発売。怪獣消しゴム3ヶがオマケにつきました。
アイスラッガーがスプリングで飛び出します。ほぼ同時期に
ウルトラマンとタロウの超合金が発売されていますが、
プロトタイプが存在するのはセブンのみです。
ウルトラホーク1号は3機分離が可能。噴射口を廻すと4連の
ミサイルが次々に発射されます。
ウルトラホーク3号は機体上部が開きます。ミサイルギミックも
搭載。黄色の部分が銀のものもあります。
ポインターはセブンが飛び出すし、マグマライザーも、
キングジョーも、魅力いっぱいの合金玩具でした。
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ポピー ウルトラ警備隊グッズ
ウルトラ警備隊光線銃(ウルトラガン)は後にボディを銀メッキされ、
バンダイからウルトラ警備隊セットとして販売(実は微妙に型違い)。
非常に良く出来た造形で、大人が持ってもサマになるサイズもグッド。
発光&音声ギミック付きです。ヘルメットは黄色い成型色が残念。
昔のタカトクのほうがカッコ良かったなぁ…。
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ポピーでは、この他にもウルトライラストレーターとして有名な
前村教綱氏が久々に筆をとった紙芝居や、お風呂セット等々、
多彩な商品群を発売。私たちを楽しませてくれました。
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ロッテ
ロッテからはチョコレートガム(ウルトラマン百科)がエントリー。セブン単独の商品では
ないけれど、まぁいいか。中央のチョコでは、封入された点数券を集めると、左のメタルキー
ホルダー
がもらえました。右はガムの中包み紙。こちらは点数券を送ると、ポピーのソフビ
の説明で前述したクリアソフビがもらえました。どのキャラクターが来るかはお楽しみ、と
記載されていましたが、「セブンを送ってください」と手紙を添えて応募したら、ちゃんと
セブンを選んで送ってくれました♪
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バンダイ
この時期、バンダイのセブン商品は再版のプラモデルが中心で、他は
系列会社であるポピーの担当でした。
新造形のセブン(立膝のアイスラッガーポーズのマスコットプラモ)を除き、
特別注目される品はありませんでしたが、ウルトラマンキッズを経て、
ディフォルメキャラの「ウルトラマン倶楽部」シリーズを展開します。
なかなか可愛いキャラクター商品ばかりで、多数紹介したい所ですが、
キリがないのでイチ押しの1点!を紹介します。
ウルトラマン倶楽部 ウルトラ怪獣ワイワイランド
2. ウルトラセブン / 8. キングジョー
プラスティック製スナップキット。完成写真は塗装を追加してますが、彩色済みです。
セブンは背中のスイッチで両腕を振り下ろし、アイスラッガーを発射。キングジョーは
4つに分離、というよりバラバラに吹っ飛びます!箱裏の4コマ漫画も楽しい商品。
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* タカラ
 ウルトラセブン
     ヘルメット


 当時、これ欲しかっ
 たけど、
 さすがに中学生は
 買っちゃ いけない
 と思ってました。
 ビームランプを押すと
 何故かアイスラッガー
 の前部が光り、
 ビーム音がします。
  * * ツクダホビー
 ストレッチヒーロー
  ウルトラセブン


 弾性の高いゴム製の
 商品で、腕・脚を引く
 とかなり伸びます。
 だから何なの?という
 感じで、どうやって遊
 んだら良いのでしょう?
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* アーク
 アークロン キングジョー

  ブルマァク・ジンクロンの後継種(アーク社自体
  ブルマァクの生まれ変わりだから)。いわゆる、
  「超合金」ですね。なぜ今ウルトラ怪獣?という
  時期の発売でしたが、私は嬉しかった。ギミック
  は、分離以外、本来のキングジョーとは関係なく
  豊富で楽しい。画像は初版、1,500円。後に派手
  なカラーリングとギミック変更を受け100円UP。
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日東マスター TDFPO-1 ポインター (プラモデル)
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* ブルマァクのポインター(中)の復刻版。ホイール・タイヤのみ、
ブルマァクと異なります。各部メッキパーツ採用により、モデル
の美しさが引き立ってますね。ウルトラホーク1号(小)プラモ
まで復刻してオマケについてるのも嬉しかったですね。
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あんそにぃ
 ウルトラホーク3号
* * ブルマァク・ゼンマイ発火の
ボディ型を流用し、動力を
フリクションに置き換えた品。
3号のみ発売。
あんそにぃからは、他に
トーキングウルトラセブンが
発売されている。
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* 左は昭和53年頃、
軽井沢の土産物店
で発見。第3次ブーム
直前の商品。手作りの
フェルト製マスコット
当時も驚きましたが
何と版権マークが背中
に入る正規承認された
商品だったのです。
  * * 高額なガシャポン
(100円?)の景品。
くねくね人形です。
パチモンっぽい。
タロウや新マンなどの
第1期に続く2期の商品
としてラインナップされ、
当時もレアなアイテム
でした(^^;)。
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ブルマァク消滅後、どうなるかと心配された怪獣商品でしたが、
第3次ブームよりも前、何故今?という時期に、講談社から発行
された
ワールドスタンプビック「怪獣の世界」も、中々の売れ行き
で、人気がありました。そして朝日ソノラマ刊、
ファンタスティック
コレクションNo.2(右画像)という、私たちにとって「金字塔的」な
大人向けムックも発刊。衝撃的でした。漫画でも、
内山まもる氏の
「ザ・ウルトラマン」を筆頭に盛り上がりを見せ、いよいよ第3次の
ブームが起こりました。上記に掲載した商品以外にも、ポピー系の
子会社や山勝など、各社から多種多様な商品が発売、アニメの
ザ・ウルトラマン、ウルトラマン80を経て、ウルトラマンはひとつの
キャラとして確立し、広告その他の世界まで飛び出してゆきました。
意外や、幸せな時代であったかもしれません。
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