一峰大二”NGセブン”の商品展開
月刊まんが雑誌『ぼくら』昭和42年10月号にて、
ウルトラセブンは、表紙・グラビア・巻頭マンガと
鳴り物入りで初登場しました。

漫画の執筆は一峰大二。

漫画は初回のみ、雑誌本体に掲載されました。
(後は全て「目玉」として別冊附録に掲載!)
本体での掲載のみならず、初回掲載のみの特徴として、その目が
サングラス状に描かれたのは、マニアには有名なお話です。

これが、そのサングラス状の
目をしたウルトラセブン。
第1話の扉絵です。

これはこれでカッコイイ♪

しかし、編集部の方針か、
作者の思惑が変わったか

次号以降、少年マガジンに
掲載の桑田次郎のセブンと
同じように、黒目が描かれ、

第1話も、同年12月発行の
テレビコミックスに転載の際、
目に修正が加えられました。
○○○
修正されたセブン。

これはサンコミックス版。

何故か第4話の扉絵に
使用されています。
そしてこれが、上記の扉絵を
参考に描かれたと思われる、
ビニールバッグのイラスト。
無版権の駄玩具ばかりでなく
版権を取得した正規の商品で
あっても、このように雑誌等を
参考に商品展開されることが
非常に多かったのです。

ただ、この商品の場合、目が
描かれてはますが、必ずしも
修正版を参考にしたとは限り
ません。理由は後述します。
○○ これはズック入れに
描かれたイラスト。

やはり、一峰セブンの
第1話に登場する、
NG版グラサンセブンが
モデルとなっています。
↓ズック入れ用イラストの元になった一峰セブン。左が修正前のもの。
これも同様。左右を反転させています。隊員たちも一峰画を流用。
で、ちょっと面白いのが
こちらの商品。

最初に例に挙げた、
ビニールバッグの
絵柄違いなんですが…
上記のモデルとなったのは、おそらく
この一峰セブンの扉絵。

第1話ではないので、原画の方は
目が描き込まれたイラストなのに、
商品化されたイラストは、NG版の
グラサンセブンになってます(^^;)。

商品化におけるイラストレーターは
グラサンセブンがお気に入りになっ
ちゃったんでしょうか?(笑)
でも、もうひとつのビニールバッグの
イラストは目があるしねぇ…。

これも当時のおおらかさを表わした
商品展開と言えましょう。(^−^v)
と、まぁ、そんなワケで、ちょっと小ネタではありますが
一峰セブンNG版の紹介を兼ね、面白い商品化の例を
挙げてみました。ちゃんちゃん!